そのひと皿は「人(ひと)の皿」。こめられた手仕事に、シェフの歩みや人生を感じて。
お待ちかねのディナータイム。
女性おひとり様の時間が幕を開けた。
コース料理の諸処に、クミンやパクチー、エキゾチックな味わい。
締めに頼んだパイナップルのブリュレも、一品で食感の違いや多様な味わい(甘味や苦味、爽やかな味)を楽しめ、どこか多国籍なフレーバーを感じる。
シェフと話す機会があり、その背景を聞いてみた。
日本にあるアメリカ系企業で10年、フランスに4年、ハワイに半年。
多様な食文化を渡り歩いてきた料理人が作る一皿には、たくさんの経験や思い出が詰まっていた。
「技術は当たり前ですが、素材も付加価値の一つ。作る人の人柄が素材にも料理にも出ますから、私は生産者さんの現場に必ず足を運び、土地を感じ、その方々と話します。農業は特にお天気商売なので、手に入らないものはなくても仕方ない。そこでどうするかなんです。土地に埋もれた良いものを使って工夫したり、私は素材の代弁者。生産者さんの声を届ける役割を感じながら、できるだけゲストとお話をさせていただくよう
心掛けております。農家さんとお互い持ちつ持たれつ、共存共栄ですね(シェフ談)」
ハムにも卵にもトマトにもはちみつにも、作る人の性格が反映されにじんでいる。それらの素材を料理するシェフの人生も相乗し、味わいはさらに深く豊かなものとなる。
素材の命も、その土地の風土も‥思いを馳せればきりがないほど、その一皿を楽しむ要素は果てしない。
-いただきます-
それは、その素材の生命を、料理人の人生を味わう合言葉。
朝食で提供される守山ベーカリーのパンも、TRUNK COFFEEの豆にも、料理の食材にも‥。
土地や人を感じる食事には、心の通う温もりがあった。
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