『10 min Journey』。ホテルを起点に、身近な場所で出会える名古屋の魅力をめぐる小さな旅をご案内します。名古屋駅前の賑わいのすぐそばには、昔ながらの商店街や市場、手仕事が息づく場所があります。そこには、名古屋を代表する観光名所も、地域の人々に親しまれてきた風景もあります。ただ訪れるだけではなく、その土地の歴史や文化、人々の営みの背景を知ることで、新しい発見につながります。そして、街との距離は少し近づき、さっきまでとは違う景色が見えてくるでしょう。まだ知らない名古屋へ。お気に入りの店を見つけたり、季節の景色に足を止めたり。急がず、寄り道を楽しみながら、名古屋という街を旅してみませんか。どうぞ、よい一日を。
レンタサイクルのご案内
02|Discover Nagoya – Stars, Traditional Theater & Flavors.
好奇心が動く方へ。星空からアート、芸能文化、老舗の味まで。
旅先の街に出かけると、思いがけない風景に出会ってワクワクすることがあります。名古屋駅から地下鉄で一駅先の伏見エリアは、名古屋随一のオフィス街でありながら、新旧いろいろな表情を見せてくれる街。行く先々で、偶然の発見が連なります。今日は「ニッコースタイル名古屋」前の錦通りをまっすぐ東へ。自転車で5分ほど進み、一本通りを入った突き当りに、まるで大きな宇宙船のような銀色の球体が現れます。これは「FUJIなごや科学館」のプラネタリウムです。
目的地を一つずつ目指すのもいいけれど、ふと気になる景色に誘われるのも、旅先ならではの楽しみ。公園でひと休みしながら、気の向くままにめぐってみませんか。
【Today’s Journey】所要時間 約5時間
FUJIなごや科学館 → 白川公園 → 一富士 → 御園座 → 大甚本店
白川公園の緑の向こうに浮かぶ、大きな銀色の球体が目印。「FUJIなごや科学館」は、身近な科学から宇宙までを「みて、ふれて、たしかめて」楽しく学べる、国内屈指の総合科学館です。
なかでも人気なのが、ギネス世界記録にも認定された世界最大のプラネタリウム。内径35mという圧倒的なスケールのドームに、限りなく本物に近い星空を再現しています。1962年の開館当初から大切にしているのが、学芸員によって毎日行われる「生解説」です。約50分の投影では、その日に見える星や星座、天文現象など、実際の空で体験できることの見どころや仕組みを紹介します。見どころに注目すると、その魅力がぐっと高まることも。ほぼ月替わりでテーマを変え、さまざまな天文の話題も取り上げています。「観覧後に、本当の空を見上げてみようと思っていただけるような解説を心がけています」という学芸員さんの言葉通り、星空への興味も膨らみます。
プラネタリウムを楽しんだら、館内へ。4つの大型展示「水のひろば」「竜巻ラボ」「放電ラボ」「極寒ラボ」をはじめ、展示は約270種類。言葉が十分にわからなくても、子どもから大人まで楽しめる工夫が散りばめられています。プラネタリウムの下階にある「宇宙のすがた」では、この科学館で使われていた歴代のプラネタリウム投影機が並び、迫力満点。「あいち・なごやノーベル賞受賞者記念室」の展示では、スマートフォンの画面や液晶テレビなどに使われる青色発光ダイオード(LED)など、私たちの生活を大きく変えた発明のルーツが、実は名古屋にあると知って驚きます。屋外には、B6形蒸気機関車やかつて走行していた名古屋市電も展示され、ものづくりの歴史や、この街に息づく文化を感じられます。
そして夜には、名古屋の空をもう一度見上げてみるのもいいでしょう。「地域によって星空の見え方に若干違いはありますが、宇宙の中の地球という視点では、国内外を問わず私たちはひとつながりの星空のもとにいます」と学芸員さん。住んでいる場所との違いや共通点を意識しながら眺めてみる。そんな星空との出会いから、旅先の名古屋でまた新たな発見があるかもしれません。
戦後復興期に整備された、8.93ヘクタールの都市公園。名古屋の中心部にありながら、広い空と解放感が心地よい憩いのオアシスです。「芸術と科学の杜」として親しまれ、園内には「FUJIなごや科学館」や、建築家・黒川紀章が手がけた「名古屋市美術館」のほか、広場や遊具があります。春は桜、初夏は新緑、秋は黄金色のケヤキ並木、冬は木々の静寂と、四季折々の景色に出会えます。芸術的な噴水を眺めてのんびりしたり、点在するパブリックアートを探したり。仕事や散歩の合間にベンチでくつろぐ人、ピクニックを楽しむファミリー、ダンスの練習に励むチームなど、街で暮らす人たちの何気ない日常に触れられるのも、この公園の魅力です。
創業は大正時代の1923年。暖簾をくぐるのは、名古屋名物を目当てにした国内外の旅行者はもちろん、リピーターも多く訪れます。現在の店主・宇佐美さんは3代目。祖父が開いた店とその製法を受け継ぎ、うなぎを焼き続けて約40年の職人です。信頼関係のある問屋から仕入れるうなぎは、名古屋に伝わる関西風の「腹開き」でさばき、炭火で香ばしく焼き上げます。表面はパリッと、中なふっくらとしたうなぎの脂とうま味を、上品でやさしい味わいのタレが引き立てます。味の決め手となるタレは、複数のたまり醤油を独自に配合し、ザラメ砂糖、愛知県蟹江町「甘強酒造」のみりんを合わせたもの。長く付き合ってきた造り手が廃業したり、原材料が値上がりしたりと、時代とともに食を取り巻く環境は変化してきました。それでも宇佐美さんが話すのは、「その時々で、できるだけいいものを出す」ということ。素材と向き合いながら、長年親しまれてきた味をつないでいます。
名物の「ひつまぶし」は、1杯目はそのまま。2杯目は薬味を添えて、3杯目はお茶漬けに。最後は好みの食べ方でもう一度。一杯ごとに味わいを変えて楽しむうちに、幸せな気持ちで満たされます。夜なら、う巻きやうざく、肝の照り焼きなどを肴に一杯楽しみ、最後にうな丼やひつまぶしで締めるのもおすすめです。冬季には、もう一つの看板メニュー、国産の天然とらふぐを使った料理も提供しています。
店名の由来は、初夢に見ると縁起がよいとされる江戸時代のことわざ「一富士二鷹三茄子」から。初代の祖父が見た夢にちなんで名付けられたそうです。店内に飾られた木彫りの壁掛けには、名古屋城や熱田神宮、大須など、昔の名古屋の風景も。店の歴史と土地の記憶を感じながら、100年以上受け継がれてきた名古屋の味を満喫してください。
1896(明治29)年創業、130年にわたり名古屋の芸能を支えてきた劇場。市川左團次一座のこけら落とし興行が行われ、その歴史が始まりました。空襲や火災による消失と再建を経て、2018年、劇場「御園座」を含む複合施設「御園座タワー」が誕生。建築家・隈研吾氏が建物内外のデザインを監修し、「御園座レッド」と名付けられた明るい朱色が目を引きます。歌舞伎をはじめ、ミュージカルや宝塚歌劇、演劇、コンサート、落語など、多彩な舞台をお届け。長い歴史と伝統を受け継ぎながら、新しい時代の舞台芸術を発信し続けています。公演を観るのはもちろん、街歩きの途中にその佇まいを眺め、昔ながらの風情が残る御園通商店街へ寄り道してみては。
伏見で100年以上にわたり、地域の方たちの憩いの場として愛されてきた、名古屋を代表する老舗居酒屋。創業は1907(明治40)年。空襲による消失を経て、1954年に建て直された木造建築は、古き良き昭和の風格を放ちます。著名な居酒屋探訪家たちにも「日本居酒屋の富士」「日本の居酒屋の最高峰」と評され、今では「名古屋へ来たら大甚へ」と、この店を目指して国内外から旅行者がやってきます。
せっかくなら、少し早めの時間からサクッと一杯いかがでしょうか。15時45分の開店前から店先には人が並び始め、「酒」と白く染め抜かれた暖簾がかかると、続々と人が入ってきて、店内はあっという間に大賑わい。配膳台には、煮物やおひたし、酢の物など30種類の小皿料理がずらり。好きなものを自分で選び、席へ運ぶのが昔ながらのスタイルです。「かしわのうま煮」「いわしの煮つけ」は、創業当時から受け継ぐレシピに、よりおいしくなるようひと工夫。毎日市場で仕入れる魚介を使った刺身や、注文を受けてから作る料理も。八丁味噌を使った「名物味噌土手」や「豚串カツ」は、「名古屋らしい一品が食べたい」というリクエストを受け、試行錯誤を重ねて生まれた自信作。赤ワインを効かせて、コクがありながらもすっきりとして味わいに仕上げられています。その他、寿司屋でも使われる新鮮な素材を生かしたアジフライ、夏季はハンバーグ、冬季は海鮮のグラタンといった手作りの洋食メニューも見逃せません。広島県「賀茂鶴酒造」の「超特撰特等特別本醸造」の樽酒を飲めるのは、全国でもここだけ。入り口付近には、70年近く現役の「おくどさん」があり、かまどの中で徳利を温めた燗酒は、また格別です。
4代目店主の山田さんが大切にしているのは、「おいしかった」だけではなく「楽しかった」と言ってもらえること。大きなテーブルで相席になるのも、この店ではいつもの光景。隣り合わせた人たちが自然と言葉を交わす場面もあります。初めてなら、料理が並ぶ配膳台や注文の仕方など、見慣れない光景に戸惑うことがあるかもしれません。海外から訪れた旅行者も、入店したばかりのときは「ここはどういう店なんだろう」と緊張した表情。それでも、酒場特有の雰囲気に包まれ、帰る頃には笑顔に。観光のためにつくられた場所ではなく、名古屋の日常に飛び込んでみる。地元の人たちに交じって一杯飲む。そしてお会計は、そろばん勘定で。ここでしか味わえない時間そのものが、旅の記憶に残る体験になることでしょう。
〒450-0002
名古屋市中村区名駅五丁目20番13号
代表
レストラン直通
Copyright© Okura Nikko Hotels. All Rights Reserved.
手仕事の世界に浸る体験 夏休みの想い出に
約300年の歴史を持つ、岐阜和傘と岐阜提灯。
2つの伝統工芸品の歩みと魅力にふれながら、「提灯」「ぼんぼり」の絵付け体験をお楽しみいただけるワークショップを開催します。
ワークショップ会場のコミューナルロビーでは和傘のディスプレイも実施中です。
まずはイベント詳細をぜひご覧ください。